皆様におかれましては、益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
私が仏様、お大師様にお仕えするようになってから早いもので半世紀が過ぎました。いまだに、僧侶として宗団のひとりとして資質は如何に?間違った行いはないか?と自問自答する毎日です。
今、高野山には僧侶一人ひとりの資質と覚悟が問われています。
僧侶の姿勢とはなんぞや?その姿勢を示してまいりたい、物欲にまみれた人心を正し、特に、僧侶の基本である戒律を遵守して、お大師さまの済世利人の精神を弘めていく所存です。
しかしながら、一人の力では何事をも成せません。みなさまのお力をお借りして、本覺院の法灯護持、高野山真言宗の発展、お大師様の御教えである衆生済度を実践してまいりたく、ご挨拶申し上げます。
住職 略歴
1945年 福岡県出身
1954年 9歳の時、誤診による腹膜炎をおこし、生死をさまよう。
意識不明の中、父が「高野山に息子を差し上げますので、命を助けてほしい」と
弘法大師様に祈願。翌日、奇跡的に回復。
1960年 15歳 高野山入山
1967年 22歳 高野山大学 密教学科卒業 学長賞受賞
1974年 29歳 高野山 本覺院 西生院住職就任
1980年~高野山金剛峯寺 各課課長職 歴任
1998年 53歳 高野山 大本山 寶寿院専修学院監事 声明能化を2期8年務める。
毎年約80名 計約640名の僧侶を送り出し、
南山進流声明の徹底した指導にあたる。
2005年 権大僧正補任
2010年 高野山 別格本山本覺院 住職就任
2013年 高野山金剛峯寺執行 真言宗法会部長に就任。
その他、全国に点在する寺院の兼務住職を務める。
高野山真言宗宗会議員・高野山住職会代議員など宗内外多数の重責を歴任。